《劇団 妖精の尾》

「デッドラインヒーローズRPG」用のヴィラン組織です。ご使用、ご改変、引用はご自由にどうぞ。



闇の演劇集団!!

 退廃的な美意識を持つ謎の劇団。幹部は重要な役を与えられ、それぞれのキャラクターを演じている。劇団員にとって役を得る事は最大の栄誉であり、それ故に陰で蹴落としあってもいる。

 妖精の尾にとって正義や善行、絆や温もりなどは一番の駆逐対象である。彼らに言わせれば、それらは洗練されておらず、見るに堪えないものだ。

 妖精の尾は大衆を啓蒙し、世界を好くしたいと願っている。しかし彼らは自分たちが悪であることを自覚しており、同時に誇ってもいる。彼らにとっては悪が一番美しいのだ。



悪行

 彼らは啓蒙活動として大衆の面前で陰惨な悲劇を演じる。その後に残っているのは本物の死体や発狂した人々だ。また、脇役や裏方に回って大掛かりな復讐劇を制作することもある。犠牲者は大抵、心に闇を抱えた一般人だ。



◎座長:クローディアス

「わが劇団はこの身と同じ。傷つけば涙を流し、潤えば心もなごむ。役者たちよ、わが手足となって働いてくれい。」

「この世に画布を張り、裏切りの絵の具で思うままに描くがよい。どんな絵でも額縁がよければ値がつくというもの。」

圧倒的な演技力と存在感で役を勝ち取った、劇団 妖精の尾の座長。何十年もこの役を続けており、他の幹部からも一目置かれている。

言葉つきは優しく威厳があるが、そのじつ心にもない嘘を並べ立てている。彼はただ安楽に暮らしたいだけだ。そのためなら大勢の犠牲などどうということはない。

――悲劇「ハムレット」より。王である兄を毒殺し、兄の妻と結婚して王位に即いた男。



■エナジー

ライフ:50 サニティ:40 クレジット:50

■能力値  技能

肉体:30 運動35%

精神:40 意志80% 心理100%

環境:40 作戦105% 隠密80% 科学70%

移動適正:地上



■パワー

・寝耳に毒

属性:攻撃 判定:-

タイミング:行動 射程:0

目標:1体 代償:ターン10

目標は<生存>の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターは3D6点のダメージおよび[毒4]を受ける。

目標がすでに毒状態であった場合、さらに[疲労]を目標に与える。このパワーは1ラウンドにつき1回まで使用できる。

*油断した敵に毒を盛るのはお手の物だ。



・略奪

属性:攻撃 判定:作戦105%

タイミング:行動 射程:3

目標:1エリア 代償:ターン10

目標(味方を除く)は<隠密>-10%の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターは[1D6+2]点のスティグマを受ける。

*キミは他人の物に心惹かれる。欲しいなら奪ってしまえばいい。



・王の命令

属性:移動 判定:-

タイミング:特殊 射程:3

目標:1体 代償:クレジット10

行動順ロールの直後に使用できる。目標はキミが指定した任意のエリア(隠密エリア除く)に移動する。

*王の命令には誰も背けない。



・二枚舌

属性:攻撃 判定:心理100%

タイミング:行動 射程:3

目標:2体 代償:ターン20

目標は<心理>-20%の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターは2D6点のショックを受ける。

目標が2体とも判定に失敗した場合、さらに1D6点のショックを目標に与える。

*キミは息をするように誤解、対立、疑心を操る。



・他人の剣 (成長用パワー)

属性:攻撃 判定:-

タイミング:行動 射程:3

目標:1体 代償:ターン20

キミ以外の「妖精の尾」のメンバーが戦場エリアにいる場合に使用できる。目標は妖精の尾のメンバーに限られる。

目標は、キミが決めたキャラクターに対して「属性:攻撃」のパワーを使用する。この行動によって目標が代償を払う必要はない。

*王は自分の手を汚さない。



・派遣 (成長用パワー)

属性:妨害 判定:作戦105%

タイミング:特殊 射程:3

目標:1体 代償:クレジット10

行動順ロールの直後に使用できる。目標は<隠密>-10%の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターは[孤立]かつ[憔悴2]を受ける。

*厄介な人間は遠くに追いやってしまえばいい。



◯継母

「憎い、憎い、憎い!ああ、早くお前を殺さなければ。そのけがらわしい純粋さが私には毒なのです。

ドレスに身を包んだ美貌の魔女。劇団内で自分が一番美しいと思っており、男性団員にちやほやされるオディールを妬んでいる。

魔術で若さを保っているが、実際はかなりの高齢である。彼女の前で年齢の話をしてはいけない。

――童話「白雪姫」より。継娘の美しさに嫉妬し、度々殺そうとする王妃。



■エナジー

ライフ:25 サニティ:15 クレジット:20

■能力値

肉体:20 生存50% 運動30%

精神:60 霊能90%

環境:40 作戦50%

移動適正:地上



■パワー

・鏡よ鏡

属性:攻撃、回復 判定:霊能90%

タイミング:行動 射程:3

目標:自身+1体 代償:ターン10

まず、キミと射程内にいるキャラクター全員(味方除く)は1D100を振る。

PC側の誰かの出目が一番低い場合、そのキャラクターは2D6点のダメージを受ける。キミは2点のショックを受ける。

キミの出目が一番低い場合、キミのサニティを1D6点回復する。

*キミは自分が一番でなければ気が済まない。



・毒林檎

属性:妨害 判定:-

タイミング:行動 射程:1

目標:1体 代償:ターン20

目標は<生存>の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターは[不調]かつ[毒3]状態となる。このパワーは1ラウンドにつき1回まで使用できる。

*紐も駄目、櫛も駄目。それなら美味しい林檎はいかが?



・焼けた鉄の靴

属性:強化、装備 判定:-

タイミング:特殊 射程:-

目標:自身 代償:サニティ2

行動順ロールの直後に使用できる。すべての「代償:ターン」を半分にする。キミはラウンド終了時ごとに2点のダメージを受ける。

この効果はイベントの終了時まで継続する。このパワーはバトルイベントの第2ラウンド以降にのみ使用できる。

*死ぬまで踊り続ける。それが運命なのだから。



◯メフィストフェーレス

「我々の持つ惰性というやつは、そっくり貴方がたから頂戴したものです。恥じらいのあるかたならば、悪魔を嫌悪こそすれ、笑いはしますまい。

道化師の格好をした悪魔。ごく普通の青年の姿をしている時もあるが、彼の影をよく見ると脚が三本ある。

劇団内でメフィストだけが役者ではなく本物である。クローディアスと一部の幹部以外は本物の悪魔が近くにいるとは思ってもみない。

彼が妖精の尾にいるのは、クローディアスの死後に魂を頂くためだ。それまではこっそり舌を出しながらも忠実に命令を聞くだろう。

――悲劇「ファウスト」より。神と賭けをして、主人公を悪の道へ引き入れようとする悪魔。



■エナジー

ライフ:30 サニティ:30 クレジット:10

■能力値  技能

肉体:45 白兵75%

精神:70 霊能100% 心理80%

環境:10 作戦60% 隠密70% 交渉40%

移動適正:地上、飛行、宇宙



■パワー

・テーブルワイン

属性:妨害 判定:-

タイミング:行動 射程:2

目標:1エリア 代償:ターン10

目標のエリアは [不整地]になる。

目標は<運動>+10%の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターは[転倒]を受ける。

このパワーは1イベントにつき1回まで使用できる。

*テーブルに穴を開ければワインが迸る。常識でしょう?



・三本目の脚

属性:攻撃 判定:白兵75%

タイミング:行動 射程:1

目標:1体 代償:ターン10

目標は<運動>-10%の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターは3D6点のダメージを受ける。

*普段は隠している、蹄のついた後ろ脚だ。



・気まぐれな賭け

属性:攻撃 判定:霊能100%

タイミング:行動 射程:3

目標:3体 代償:ターン10

キミはエナジーの中から一つ選んで宣言する。目標は1D6を振る。

出目が1・2でライフ、3・4でサニティ、5・6でクレジットとして、宣言したエナジーと出目に対応したエナジーが一致した場合、目標はそのエナジーを1D6点失う。

このパワーは1ラウンドに1回まで使用できる。

*キミはリスクを負わない。最初から損をする気はないのだ。



◯オディール

「私と一緒に悪い夢を見ましょう。目覚めた時に安堵するような、とびきり酷いのを。悪夢はスパイス、現の甘さを引き立てる。

うら若きバレリーナ。腕の代わりに黒い鳥の翼を持っている。この翼は青髭公の趣味でつけられたものだ。

彼女には主体性がなく、よくメフィストと共に行動している。悪魔と相性がいいのだろう。

――バレエ「白鳥の湖」より。悪魔である父の魔法で姫の姿に変えられて、王子を騙す娘。



■エナジー

ライフ:14 サニティ:14 クレジット:14

■能力値  技能

肉体:40 白兵80% 運動50%

精神:10 心理80%

環境:10

移動適正:地上、飛行



■パワー

・グラン・フェッテ

属性:攻撃 判定:白兵80%

タイミング:行動 射程:1

目標:1体 代償:ターン10

2D6点のダメージを目標に与える。

*キミは高速で三十二回転して蹴りを繰り出す。



・グラン・ジュテ

属性:移動 判定:-

タイミング:行動 射程:-

目標:自身 代償:ターン2

隣接するエリアに移動する。キミが[飛行]状態の場合は代償が半分になる。

*キミの跳躍は重力を感じさせない。



・誘惑

属性:攻撃 判定:心理80%

タイミング:行動 射程:1

目標:1体 代償:ターン10

目標は<意志>-10%の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターは1D6点(最低3)のショック及び[朦朧]を受ける。

*キミのいかがわしい魅力は人を虜にする。



◯青髭公

「お前の本質はその指先の行いなのだ!きれいごとを吐くお前の唇でも、己の体と頭とが繋がっていないとは言わないだろう。

青い髭を生やした紳士。若い女性に目がなく、女性団員からは敬遠されている。穢れなき少女の身体を芸術作品にするのが趣味。

彼に見初められた者もそうでない者も、そろって不愉快にさせられる。いわゆる女の敵だ。

――童話「青ひげ」より。結婚した相手を何人も殺した金持ちの男。



■エナジー

ライフ:17 サニティ:17 クレジット:100

■能力値  技能

肉体:15 白兵70% 運動25%

精神:10 知覚80%

環境:35 経済100%

移動適正:地上



■パワー

・開けるな!

属性:攻撃 判定:-

タイミング:特殊 射程:2

目標:1エリア 代償:サニティ5

行動順ロールの直後に使用できる。目標は<意志> の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターはターン・カウンタを+5する。

*キミは怒号で相手を怯ませる。



・血塗れの鍵

属性:攻撃、装備 判定:-

タイミング:行動 射程:1

目標:1体 代償:ターン10

目標は<意志>の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターは、キミが選択した「属性:攻撃」のパワーひとつを未取得であるものとして扱う。

このパワーは1ラウンドに1回まで使用できる。この効果はキミが戦闘不能になった時点で終了する。

*キミは従順でない人間が嫌いだ。封じ込めておきたいほどに。



・嫉妬の斧

属性:攻撃、装備 判定:白兵70%

タイミング:行動 射程:1

目標:1体 代償:ターン10

2D6点のダメージを目標に与える。

*キミは相手の頭を目掛けて斧を振り下ろす。



●ヘンチマン:劇団員

野心が強い自由人たち。派手な者と地味な者との差が激しい。役を得るために各々努力をしている。



■エナジー

ライフ:6 サニティ:7 クレジット:3

■能力値  技能

肉体:10 白兵60%

精神:10 心理50%

環境:5

移動適正:地上



■パワー (以下から任意の数だけ選択して取得させる)

・殺陣

属性:攻撃 判定:白兵60%

タイミング:行動 射程:0

目標:1体 代償:ターン6

[1D6+2]点のダメージを目標に与える。

*役者には身体能力も必要だ。



・発声練習

属性:攻撃 判定:-

タイミング:行動 射程:1

目標:1エリア 代償:ターン10

目標は<意志>+10%の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターは1D6点のショックを受ける。

*キミの声は爆発的に響く。



・遣い込み

属性:攻撃 判定:心理50%

タイミング:行動 射程:1

目標:1体 代償:ターン10

目標は<経済>+10%の判定を行なう。この判定に失敗したキャラクターは1D6点のスティグマを受ける。

*キミは典型的なヒモだ。



●ヘンチマン:黒衣

劇団を陰で支える働き者。彼らは喋らず、身振りやプラカードで意思を伝える。自己表現したい役者の本能をぐっと抑えているのだ。



■エナジー

ライフ:3 サニティ:3 クレジット:1

■能力値  技能

肉体:12 運動40%

精神:8

環境:3 作戦35% 隠密55%

移動適正:地上



■パワー

・支える

属性:妨害 判定:運動40%

タイミング:特殊 射程:1

目標:1体 代償:ライフ1

目標が<運動>判定を行なう直前に使用できる。その判定の成功率に+20%の修正を与える。

*役者を輝かせるのがキミの役割だ。



・暗幕

属性:妨害 判定:作戦35%

タイミング:行動 射程:-

目標:1エリア 代償:ターン20

隣接するエリアを[暗闇]状態にする。キミが隠密状態であった場合、この判定の成功率に+10%の修正を与える。

*キミは舞台装置の扱いに長けている。



付記

・芸達者 (ヘンチマン以外の成長用パワー)

属性:強化 判定:意志

タイミング:特殊 射程:-

目標:自身 代償:サニティ4

キミのライフが10以下になった時に使用できる。キミは「妖精の尾」のメンバーのパワーの中から、任意のものをひとつ取得する。この効果はイベント終了時まで継続する。

*日頃の努力さえあれば、キミは誰にでもなれる。



解説:役の中身は常に入れ代わるものです。設定が邪魔な場合は、別の役者に代わったことにすると動かしやすいかもしれません。



←戻 作者:うえ/(@ORC_ue)

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