シナリオ名《コラボカフェを死守せよ!》
1.GMさまへ
これは「デッドラインヒーローズRPG」のシナリオです。GMは「学園マッドネス」を所持している必要があります。
登場するヴィラン組織は地球侵略サークルです。難易度は低〜中程度と思われます。ご使用、ご改変、動画化はご自由にどうぞ。
2.事前情報
リトライ:2
初期グリット:4
チャレンジ:2
クエリー:2
人数:2人
時間:ボイスセッションで2時間程度
トレーラー(任意):コラボカフェ――それはオタクの聖地(メッカ)。情熱を分かちあう魂の楽園。そんな場所を、特撮怪獣のように踏み荒す魔物が現れる。ヒーローよ、コラボカフェを死守せよ!
3.エントリー
【PC1】
キミはとある作品の大ファンだ。その作品のコラボカフェが開催されると知ったキミは、何を置いても行くことに決めた。
※PC1が好きな作品は自由に決めて構わない。
【PC2】
キミは地球侵略サークルを追っているヒーローだ。キミがインターネットで情報収集をしていると、池袋にココロスちゃんが来るという噂を目にした。
4.シナリオの概要
地球に住むうちにコラボカフェという文化を知ったココロスちゃんは、自分でもぜひ開催してみたいと思い、適当なコラボカフェを乗っ取る計画を立てる。あらゆるモノを作り変えられる彼らにとっては、客をココロスちゃんのファンに変えてしまうのも容易なことだ。ヒーローたちは人々の本物の笑顔を守れるのか。
5.NPC
・ガンガンマックス:「子どもヒーロー」を自称するミスティックの少年。8歳。今回のコラボカフェを非常に楽しみにしている。PCたちの知人であり、愛称はGMである。データはシナリオ内に記載。
6.シナリオ本編
《導入フェイズ》
【イベント1:やった!コラボカフェだ!】
・登場キャラクター:PC1
・場所:池袋のコラボカフェ
状況1
キミはある作品の大ファンだ。大ファンなのでコラボカフェに来た。会場には大勢の人々が並んでおり、大盛況だ。
予約した時間になり、席に通されたキミはメニューを眺める。どの料理もユーモラスに原作を再現しており、胸がときめくのを抑えられない。そういえばお腹も空いている。楽しみなあまり忘れていたのだ。
状況2
会場内の小さなステージに、作品に登場するキャラクターのコスプレをした女性が現れた。客は大興奮した……が、女性が放った一言で静まり返る。
「はぁ〜〜い!地球侵略サークルの姫、ココロスちゃんだよ☆」
エンドチェック
・PC1がコラボカフェに来た
・ココロスちゃんにコラボカフェが乗っ取られた
解説:PC1は友人などと一緒に来ていても構わない。ただし、PC1以外はヒーローではない一般人だ。
【イベント2:うわー!ココロスちゃんだ!】
・登場キャラクター:PC2
・場所:PC2の自宅
状況1
キミは地球侵略サークルを追っているヒーローだ。理由はこの際なんでもいい。とにかく追っているのだ。
キミが何か情報がないかとネットサーフィンをしていると、ココロスちゃんが池袋の商業ビルに現れるという噂が見つかった。現在はある作品とのコラボカフェを開催しているらしい。
状況2
キミは池袋に向かった。
エンドチェック
・PC2が噂を見つけた
・PC2が池袋に向かった
解説:噂を流したのは地球侵略サークルの予備メンバーである。彼らは密かに集客を狙っているのだ。
《展開フェイズ》
【クエリーイベント1:だってだってなんだもん】
・登場キャラクター:PC1
・場所:池袋のコラボカフェ
状況
「皆いーい?今から、このカフェはココロスカフェになりました!はい、拍手〜!」
会場は地球侵略サークルの手に落ち、超科学的スプレーによってココロスちゃん色に染められた。客の記憶や好みも書き換えられ、一見賑わいを取り戻している。しかし、スプレーの影響を受けなかったキミの心は深く沈んでいく。とてもつらい。
「今日はヒーローに邪魔させないんだから。だってなんにも悪いことしてないし、皆を楽しくしてるだけだもんっ」
ココロスちゃんに悪気はないようだ。キミは黙って見過ごすだろうか?
エンドチェック
・PC1がココロスちゃんと会話した
・グリットを1点得た
【クエリーイベント2:ガンガンマックスの涙】
・登場キャラクター:PC2
・場所:池袋のコラボカフェ
状況1
コラボカフェの入り口に着いたキミは、すぐに様子がおかしいことを悟る。商業ビルの職員と思われる人々が遠巻きにカフェの中を見ており、剣呑な空気が流れている。
キミの知人、ガンガンマックスの姿もある。彼は「子どもヒーロー」を自称するミスティックの少年で、愛称はGMだ。
「○○のコラボカフェがココロスカフェになっちゃったよぅ!せっかく予約してお小遣いを貯めたのに……休みも取ったのに……ボク、子供だから何も出来ない!うわーーん!!」
キミを見た途端、ガンガンマックスは堰を切ったように泣き出してしまった。
エンドチェック
・PC2がガンガンマックスと会話した
・グリットを1点得た
解説:カフェの外側で様子を窺っている人々は、超科学的スプレーの影響を受けていない。子どもヒーローについては深く考えないでほしい。
【チャレンジイベント1:もうやだ!帰りたい】
・登場キャラクター:全員
・場所:池袋のコラボカフェ
状況1
熱狂する客たちの間を縫ってカフェ内に入ったPC2と、PC1が合流する。
そこにオンアーンヒゥナームが部下を引き連れて現れた。予備メンバーを大量に並べ、彼――上級大将はオタ芸を打ち始める。
「コッコロス!コッコロス!」
コラボカフェに集った人々は壁側に押しのけられ、すし詰め状態になっている。このままだと怪我人が出てしまう。
◯チャレンジ判定:同一のPCが複数の判定を試みることはできない。
・判定1.予備メンバーを倒す …<白兵>or<射撃>or<霊能>1回
・判定2.客を避難させる …<心理>or<運動>or<作戦>1回
失敗:大勢の客が負傷する。決戦フェイズでグリットが使用できない。
解説:避難させられた客たちは、繰り返し入浴してスプレーを洗い流せば徐々に元に戻る。
【チャレンジイベント2:世界で一番……】
・登場キャラクター:全員
・場所:池袋のコラボカフェ
状況
「えーん!なんで皆邪魔ばっかりするの?!ココロス悲しい。こんな所、爆発させちゃうんだからー!私が世界で一番おひめさまなの!!」
楽しみを邪魔されたココロスちゃんは、大きな爆弾を投げて逃げてしまった。サークルメンバーも慌てて彼女を追う。火がついた導火線は、瞬く間に短くなっていく。
◯チャレンジ判定:同一のPCが複数の判定を試みてもよい。
・判定1.爆弾が爆発するのを止める …<運動>or<作戦>or<霊能>1回
・判定2.地球侵略サークルを追う …<操縦>or<運動-20%>1回
失敗:ビルが爆破される。もしくは、なかなかサークルメンバーが見つからない。決戦フェイズで[浪費2]を受ける。
《決戦フェイズ》
【バトルイベント:行きつくトコロ】
・登場キャラクター:全員
・場所:浅草
状況
「風に呼ばれた気がして来てみれば、キミたちは何をしているんだい?ココロスちゃんを泣かせて……次は優しい顔を見せて口説こうってのかい?」
キミたちは地球侵略サークルを追って浅草まで来たのだった。そこにはココロスちゃんを庇い、闇から舞い降りた騎士のように立つ龍鳳院オボロがいたのだった。
さらに、キミたちは群衆の中にガンガンマックスの気配を感じる。彼もまた怒りを胸に灯し、戦う覚悟を決めたのだ。
解説1:オンアーンヒゥナームはオボロが作り上げた状況を尊重するため、決戦に参加しない。
解説2:敵はココロスちゃん、龍鳳院オボロ、予備メンバー×5体。
PCはエリア1か2に配置。ココロスちゃんと予備メンバーは4、オボロは3。ガンガンマックスは隠密エリアに配置する。
■ガンガンマックス
ライフ:12 サニティ:16 クレジット:12
肉体:20
精神:35
環境:20
移動適正:地上
・そうはさせない!
属性:妨害 判定:-
タイミング:特殊 射程:3
目標:1体 代償:ターン20
効果:目標が判定を行なう直前に使用できる。その判定の成功率に-20%の修正を与える。
・バーリア!
属性:妨害 判定:-
タイミング:特殊 射程:0
目標:1体 代償:サニティ5
効果:目標がダメージを受けた直後に使用する。そのダメージを1d6点、軽減する。このパワーは1ラウンドに1回まで使用できる。
《余韻フェイズ》
自由。下記は全員の結末の例。PCは成長点(最大8点)を得る。
全員の結末
コラボカフェは引き続き開催された。キミたちが再び会場に訪れると、遠くの席で食事をするガンガンマックスの姿がある。小さなヒーローはキミたちに気がつき、笑顔で手を振った。キミたちは己が守ったものの大きさを噛みしめながら、彩り豊かなメニューをも噛みしめるのだった。
「コラボカフェを死守せよ!」終